仕事に対する視点や見方を変えてくれるヒントがつまった本

こんにちは。オールブラックです。
今回も本の紹介です。今回ご紹介するのは、『仕事は楽しいかね?』です。僕は、「仕事」のことも、もちろん「楽しい」もどちらも個人的にとても興味があるキーワードなので、本を見つけたときは、即購入しました。
著者は、米国の人気コラムニストでもあるデイル・ドーテンさんです。この『仕事はたのしいかね?』はシリーズ化されていて、マンガで紹介している本もあります。表紙のとっても優しそうな恰幅のよいご老人の絵が印象的です。

目次

本の概要

本書は、仕事や人生に行き詰まりを感じている主人公とご老人マックスとの対話から、仕事と向き合う上でのヒントや考え方が描かれたストーリー形式の本です。対話の中で、仕事に対する視点や見方を変えてくれるような言葉がいくつもでてきます。それらはどれも、心に残るもので、考え方をポジティブで可能性のある方向へ変えてくれます。その中でも特に、「試してみること、とりあえずやってみること」の重要性や大切さについて多く触れられています。仕事がいまいち楽しくない、行き詰まっていると感じている方にとっては、その状況を変えるヒントが見つかるかもしれません。


本を読んだ感想や考えたこと

本書を読んで最初に感じたことは、「仕事に対する安心感」です。概要の中でも少し触れましたが、本書のキーワードとして、「試す」という言葉がでてきますが、中でも次の言葉が強く印象に残っています。

『試してみることに失敗はない』

出典:デイル・ドーテン著『仕事は楽しいかね? THE MAX STRATEGY』p.29 きこ書房

個人的な考えですが、なんとなく今の社会では、失敗がしにくい雰囲気があり、特に仕事での失敗はなかなか許されないみたいな状況があるのかなと思います。実際、僕自身が職場で働いている時も、それは実感します。失敗が許されない環境では、失敗したくないという思いから、保守的になりがちで、これまでのやり方が踏襲され、新しいことへ挑戦しようというような雰囲気にはなりにくいと思います。そんな今の状況にあって、この言葉は、多くの人の心に、とても響く言葉ではないでしょうか。僕もこの言葉を見たとき、少し心が軽くなったような気がしました。素直に、「やってみていいんだぁ〜」って思いました。

「試してみること」は、それ自体が価値のある行為だと思います。その結果がどうあれ、試した時点で、それは失敗ではなく、次に繋がるための重要なステップを実行していることになります。ではなぜ、「試す」ことが重要なのでしょうか。それは、人生は、その先で、何がどうなるのか、誰にも分からないからだと思います。だからこそ、いろいろなことに挑戦したり、試してみることで、今の状況よりも、少しでもよい方向に向かうきっかけやヒントをつかんでいくことが重要なんだと思います。そして、このことは最終的に、今の状況を何かが変えてくれるかもしれないということで、日々の中に光を与えてくれ、ワクワクする状況を創り出してくれると思います。また、そもそも、色々試さないと何も始まらないと思います。なので、現状に不満があるときほど、何かを試してみることって必要なのかなと思います。
僕はとりあえず、このとおり、ブログ始めてみました。

この「試してみること」は、僕が仕事をする中で、たまたま知ることになった「トライ&エラー」という考え方とかなり似ていると思いました。「トライ&エラー」は、日々、様々なトライを重ね実践し、そこで生じたエラーと向き合って振り返りを行い、なぜ起こったのか、ではどうするかを考え、次のトライに向かっていくということを繰り返すことで、ちょっとずつよりよい方向に向かっていくという考え方です。ここで重要なのは、トライした結果、生じたエラーは、目指すところとのズレのようなもので、トライ&エラー全体の考え方で見れば、失敗ではないという点です。ちなみに「トライ&エラー」の考え方は、職場で、スタッフが働く上で、大切にしたい価値観の一つとされ、日々の業務の中で取り入れて実践することにしています。

少し話は変わりますが、本書のタイトルにある「仕事は楽しいかね?」に関して、思ったことを書きたいと思います。
みなさんは仕事は楽しいほうがいいですか?僕は、絶対、仕事は楽しいほうがいいです。そのほうが仕事の効率やいいアイディアもたくさん生まれると思います。また、仕事は人生の大半を占めています。ということは、仕事が楽しいか楽しくないかで、人生が楽しいものになるか、つまらないものになるかが大きく左右されることになります。だから仕事が楽しいと思える状況は本当に大切だと思います。
ですが、どうでしょう。職場の中で、仕事が楽しいかどうかって重視されていますか?そんな話、仕事中に話題になりますか?むしろこれまでって、個人が楽しいと思っているかどうかなんて、あんまり関係なく、とにかく与えられた役割をきちんとこなすことのほうが全然重要視されてきたのではないでしょうか。だから仕事は辛くてしんどくても耐えるのが当たり前だ!みたいなことが平気で言われてきたんだと思います。
今では、少しずつ、「個人の心・感情・やる気」の重要性にもスポットが当たるようになり、そのことを考えることは、そこで働く人にとっても、会社にとっても大きなメリットがあることが言われるようになってきました。
これは、「楽しい」を人生のキーワードにしている僕にとって、個人的には、とても嬉しい動きです。少しでも、多くの人が働くことが楽しいに繋がればいいなと思っています。

「仕事」と「楽しい」の関係性について、僕には勝手な考え(こだわり?)があります。
それは、「仕事は人生を楽しむための手段。楽しむために仕事をする」という考え方です。
ここでは、その順番が重要です。あくまで「楽しい」が先で、こっちが目的です。それを達成する手段として「仕事」を位置づけています。この考え方からすると、仕事も他の「楽しい」の手段の一つに過ぎません。僕の場合、本を読むこと、旅行すること、バスケすること、ファッション、の中に仕事があるイメージです。
仕事に対する定義は人それぞれで、生きるために必要なものという考え方などもあると思いますが、僕の場合は、「楽しむためのもの」でした。なので、あくまで仕事は楽しいということが前提です。
余談でしたが、僕にとっては大切にしている考え方です。また、違う投稿でも触れるかもしれません。


今回は、「仕事は楽しいかね?」について、ご紹介しました。とっても読みやすく、仕事の見方を変えるヒントを与えてくれる本です。ご興味のある方はぜひご一読ください。






おわり


仕事は楽しいかね? THE MAX STRATEGY
著者:デイル・ドーテン
訳:野津 智子
発行所:きこ書房
発行日:2001年12月10日


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